柴沼潤、ブラジルでOrigens 8c/+ (5.14b/c) を第3登

2024年7月24日、ブラジルのサンベント・ド・サポカイという街にあるOrigens 8c/+ (5.14b/c) を登ることができました。セザール・グロッス、フェリペ・ホーに続く第3登になります。

このルートはペドラ・ド・バウと呼ばれる大岩から突き出た岩頭に引かれたルートであり、2019年にセザール・グロッスによってフリー化されました。

彼のOrigensをトライしている映像・写真を一目見た瞬間から、いつかはトライしたいと思っていたルートでした。コロナ禍によりブラジル行きが叶わなくなった時は、挑戦することすらできずに終わってしまうのかと思いましたが、無事完登することができました。

グレードも限界に近いものでしたが、何よりルートに辿り着くまでに乗り越えなくてはならないことが沢山あり、日本を出てから岩の上に立つまで、その全てが冒険であり挑戦でした。それでもOrigensを登り切って、ペドラ・ド・バウの上から眺めた景色には、それをするだけの価値がありました。

また、Origensはブラジルのクライマー達の助けがあったおかげでトライすることができました。1人ではきっとトライするにも至らなかったと思います。彼らと出会えたことはOrigens の完登以上に価値のあるものでした。改めてこの挑戦をサポートしてくれた方々、応援してくださった方々、そして2023年に一緒にブラジルまで来てくれた中原栄くん、竹田遼くんに感謝したいと思います。ありがとうございました。

Origens は、自分に出来る精一杯の冒険と挑戦でした。