ニッコロ・チェリア、体が大き過ぎるという難点を解決し、La Révolutionnaire(8C+)を再登

grimper.com 訳=羽鎌田学

 
 
 
 
 
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2022年3月中旬、フォンテーヌブローで、イタリア人ボルダラー、ニッコロ・チェリアが、体のサイズから生じる問題を解決するために微調整を施し、8C+(V16)課題であるLa Révolutionnaire/ラ・レボリュシオネールのルーフを抜け出すことに成功した。

あの裸足のボルダラー、シャルル・アルベールが2017年にスタートポジションを下げて初登したこの高難度課題は、2019年3月には亀山凌平が、そして2022年2月にはシモン・ロレンジがそれぞれ再登に成功している。

ニッコロにとって、核心のひとつとなっていたスタートのムーブを解決するために、彼は自分の体を適応させなければならなかった。身長が高いゆえに、スタート時の体勢について、特に使うべきホールドについて彼は長い間悩んでいたようだ。その悩みについて、彼はインスタ上で次のように説明している。

「最初は、2016年の古いスタートポジション(この時La Révolutionnaireは8C)と2017年の新しいスタートポジションをミックスしたようなかたちで、課題を登ったのです。その時はそれが、私にとっては、課題のスタートとして最も理に適ったものだったのです。

初登者のシャルルは古いスタートポジションからも、また新しいスタートポジションからも登っているのですが、彼の新しいスタートポジションは、体の大きい私にとっては、できそうにもなかったのです。なんとかシャルルが使ったのと同じホールドを使って二通りほどのムーブを思いついたのですが、実際、洞窟状になった奥の狭いところに自分の体を上手く嵌め込むことができなかったのです。

今回、数日前に、もう一度正しいスタートから登ってみようと考えたのです。そして、踵の位置を少し変えてみたのです。僅かに5㎜ほど左にずらしたのです。すると、ほんの僅かに足の位置を変えただけで、周りの岩に一切触れることなく、穴の奥に体を潜り込ませたポジションからスタートすることができたのです」

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