ボルダリングに挑戦しよう! VOL.6 体の姿勢と動かし方
クライミングは老若男女が楽しめる人気スポーツ。 道具をレンタルできるクライミングの屋内施設で、 ボルダリングの基本から登り方まで初挑戦! 今回のテーマは「体の姿勢と動かし方」。設定されたルートを力任せに登るのは非効率。なるべく力を使わず、省エネでスマートに登る方法を身につけよう!
吉澤英晃=文・構成 宇佐美博之=写真
良い姿勢と悪い姿勢
省エネで登るには、腕の力をなるべく使わず、足でしっかり立って体を持ち上げていく。そのためには、足の真上に体の重心が来るように心がけて、腰を壁に近づけて、背中を反らせて肘を伸ばす。腰が引けると重心が外に逃げて、足で体を支えられなくなってしまう。
腰が壁に近づき、腕をしっかり伸ばしている
良くない例
腰が引けて肘が曲がると、必要以上に腕の力を使ってしまう。これでは腕が疲れて登れなくなるのは時間の問題だ。まずは傾斜が90度までの壁を利用して、基本の姿勢と足を効果的に使う登り方を身につけよう。
カウンターバランスといろいろなムーヴ
次のホールドが遠くにあるとき、片方の足を壁から離し、2点でバランスをとると手が届きやすくなる。2点支持の姿勢をカウンターバランスといい、体の動かし方や登るテクニックをムーヴという。カウンターバランスは手と足を対角線上に置く方法が基本となる。
カウンターバランスの基本。右手と左足でバランスをとっている
アウトサイド フラッギング
体を横に向け、片方の足を外に張り出してバランスをとり、遠くにあるホールドをとる登り方。写真では、右手と右足が壁に触れている状態から、左足を重しとして旗(フラッグ)のように外に張り出してバランスをとっている。
クロス
体を大きくひねり、腕を交差させて次のホールドをとる登り方。たとえば右手でホールドを持っている状態で次のホールドが右上にあるとき、クロスを使うとホールドを左手に持ち替えずに済むので、手数を減らすことができる。
*当記事は、スポーツクライミングの観戦や始め方などが詳しく紹介されているクライミングビギナー向けムック「2024パリ五輪スポーツクライミング観戦ガイド #CLIMBING」の内容を一部編集・再掲載しています。
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