パリ五輪 応援企画 スポーツクライミングを徹底解析<観戦に役立つ用語編>
文=植田幹也 イラスト=越井 隆
東京2020オリンピックから登場したスポーツクライミング。まだまだその競技自体に馴染みがない方も多いかもしれません。 この記事では観戦初心者の方に向けて、スポーツクライミングの見どころやルールを紹介します。当ページでは、観戦に役立つ用語を解説。
「ムーブ(動き)/ホールディング(持ち方)」に関する用語
●カチ
細かいホールド。またそのホールディングをカチ持ちやクリンプと言う
●ガバ
大きく持ちやすいホールド。またそのホールディングをガバ持ちと言う
●スローパー
丸みを帯びたホールド。またそのホールディング
●ピンチ
親指を使いホールドを掴むホールディング
●スタティック
静かにバランスをとりながら動くこと。スタとも言う
●ランジ
ホールドに飛びつくこと。ダイノとも言う
●コーディネーション
止まらずに一連の動きを繋げるムーブ
●トウフック
足の甲を使うムーブ
●ヒールフック
足の踵を使うムーブ
「ルール」に関する用語
●オブザベーション
直訳すると「観察」であり、選手がトライする課題やルートを登る前に観察し攻略法を考えること
●一撃
1トライで登りきること。フラッシュとも言う
●グレード
課題やルートの難しさ
●アテンプト
課題へのトライを試みること、またその回数。トライ数とほぼ同義で使われていると考えてよい
「壁の形状」に関する用語
●ハング/オーバーハング
角度の急な壁の形状のこと。決まりはないがだいたい130度以上程度だとハングと呼ぶ。もっと壁が被るとルーフと呼ぶ
●カンテ
壁の端などの壁自体が持てる形状のこと
●スラブ
緩い壁の形状のこと。90度以下だとスラブと呼ぶ
●垂壁
垂直に近い壁の形状のこと
その他の用語
●ビレイ
リードの選手の安全をロープで確保すること。またその確保する側の人をビレイヤーと呼ぶ
●クリップ
ロープを支点に掛ける行為のこと
●クイックドロー
リードの途中にあるロープを掛ける支点。スリングの先にカラビナが付いている。ヌンチャクとも呼ぶ
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*当記事は、スポーツクライミングの観戦や始め方などが詳しく紹介されているクライミングビギナー向けムック「2024パリ五輪スポーツクライミング観戦ガイド #CLIMBING」の内容を一部編集・再掲載しています。
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