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不動沢・蛇岩と巨木岩
『ROCK&SNOW』051号 で紹介されたものの、『日本100岩場』には収録されていないため、改めて紹介します。ここで紹介しているラインはオールナチュプロのルートです(文責:榎戸雄一)。
【アプローチ】
不動沢の駐車場から約 15分。途中までは前絵星岩へのアプローチと同じで、旧林道を 5-6分下って行くと小さなケルンがあるので右に入る。小川沿いに上がって行くと左手にあるのが蛇岩、沢を挟んで対岸にあるのが巨木岩。
【蛇岩】
現在登られているラインは 3本。
『スネークピット』(5.10c)
全体的に脆く、風化しているため慎重に。特に出だしはプロテクションに注意。20m と長さもあって登り応えがある。ラインが斜行しているため、リード – フォローで登るのが回収は楽。トップアウトして回りこんで歩いて降りれる。終了点は立木。
『スネーククラック左』(5.10d)
オススメ。正面の向かって左側にあるクラック。ハング越えと、上部で右のクラックに移るところがポイント。一部クラックがフレアしているので、プロテクションは確実に。終了点は立木。
『スネーククラック右』(5.11a)
クラック自体は非常に短いものの、中身は濃い。途中の木は使わないほうが楽しめる。終了点は立木。
【巨木岩】
発表されたラインは 2本だったが、最近新しく 1本追加された。
『藤の花』(5.10b)
一段上がった場所にある。アプローチにやや注意が必要。ルートなのにマントルからスタートする変わった課題。
『桐の花』(5.11c)
オススメ。オールナチュプロなラインにもかかわらず、ほとんどジャムをしない不思議なライン。自然の造形の妙を体験できる。出だしのボルダームーブは思い切って行きたい。
『名前不明』(5.10b)
オススメ。桐の花の右側にあるワイドクラック。往年の吉川弘&室井由美子ペアによって 2011年に開拓されたライン。最初から最後までしっかりとワイドが続く。要所要所でレストができるので、登りやすい。キャメロットの 5番と 6番サイズが必要。