タルン峰（Talung・7349m）北西ピラーに新ルート開拓

　チェコのマレク・ホレセク(Marek Holecek、38)とズデニェクハルビー(Zdenek Hruby、56)のペアが5月19日、ネパール・カンチェンジュンガ山域のタルン峰（Talung・7349m）北西ピラーにアルパインスタイルで新ルートを拓き登頂。ルートは登攀距離2500m、M6+、WI6。ルート名称はネパールの地酒トゥンバに由来する「Thumba Party」としている。

　彼らは5月14日BC到着、翌日から北西ピラーに取り付き、前半は深雪と硬い氷に悩まされながら5月19日山頂に到達、7日めにBC下山。携行した主な装備は7.8mmの80ｍロープ１本、フレンズ5個、スクリュー5本、フック5セット等。

　マレク・ホレセクは2006年にメルー中央峰を登攀しているチェコの実力派クライマー。2001年、2005年、2008年と三度にわたりキャシャール南面に挑み、いずれも登頂には到らなかったものの、2005年には南西壁に「Ramro Chaina」（1900m、M6、WI6）ルートを拓いている。彼にとってTalung峰北西ピラーは2004年に続く二度目の挑戦。
　ズデニェク・ハルビーは8000m峰８座に登頂しているチェコの高所クライマー。クロスカントリースキーのナショナルチャンピオンでもある。2009年にはダウラギリ登山中に他パーティーの救助活動に尽力、チェコ五輪委員会より表彰を受けた経験を持つ。

参考サイト：
MarekHole?ek.cz (http://marekholecek.cz/)　マレク・ホレセク公式サイト
Marek Hole?ek a Zden?k Hrub? na Talungu…　(http://www.youtube.com/watch?v
=SFKox3BVWRY) YOUTUBEに投稿されたタルン峰登攀の動画
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（情報提供＝大滝　勝）