オランダチーム、中国・Great Wall初登

今年の 8月にオランダの 6人チームが、中国とキルギスタンの国境にある Great Wall(5120m) を北東壁から初登した。

10日間をかけて ABC を設置した彼らは、2チームに別れて、岩がメインの東壁からアタックを開始する。しかしながら、メンバーの一部が落石を受けて撤退、チームも壁の途中まで登るも、食料とギアの不足により撤退となり、いったん ABC まで戻ることになる。

残りのギアと食料をかき集め、メンバーも 3名に絞り、目標を氷雪が中心の北東壁に変更して再スタート。上部の雪の状態は良くなかったものの、アイスの詰まったガリーをアルパインスタイルで一気に登り切った。山頂付近は特殊な形の雪庇で覆われており、細心のクライミングを要求されるも、無事に頂稜まで達する。

これまで、このピークにはイギリスとドイツの 2チームが東壁からトライしているものの、山頂までは達しておらず、今回のオランダチームが初めて山頂まで達している。しかしながら、オランダチームも最高地点までは到達しておらず、最高点からは 40mほど低い場所で、雪の状態が悪いために断念している。

登頂後すぐに登攀ルートを 800m 下降して ABC に戻っている。今回のルート名は Double Trouble (TD- AI4 800m) としている。

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