湯河原幕岩正面壁が10月1日より解禁に

正面壁を代表するルート、スパイダーマン(5.12a) 写真=小澤信太

 2008年1月よりテントウムシロックとともに立入り禁止となっていた、湯河原幕岩の正面壁が、10月1日より解禁となる予定だ。
 インストラクターの大岩あき子、菊地敏之、弁護士の合田雄治郎ほかが湯河原町役場と交渉を重ねた結果、以下の回答を得ることができた。
1.テントウムシロック周辺(トラロープが張ってある区域)は継続的に立ち入り禁止とする。ただしその西側(正面壁からニューエリアまで)はその限りではない。
2.「梅の宴」期間中は、クライマーには第3駐車場などの離れた駐車場の利用をお願いする。
3.「梅の宴」期間外でも、駐車場が混んでいる場合、クライマーはできるだけ第1駐車場(公園の橋の手前)までを利用してほしい。特に混んでいない場合は管理棟付近の駐車場を使用してよいが、町から何らかの指摘があった場合は対応してほしい。
 これを受け、クライマー側からも以下の覚書を町に提出した。
1.クライミングはできるだけ複数で行なうようにし、事故が起こらないよう気をつける。
2.地元住民や一般観光客とトラブルを起こさないように注意する。
3.浮き石・枝草やボルトなどで危険と思われる箇所を発見した場合、町に報告・相談し、早急に対応する。
4.「梅の宴」開催期間中、クライマーは管理棟から離れている駐車場を利用する。
5.4の場合も含め、クライマーの駐車場使用について町から何らかの指摘を受けた場合は、真摯に対応する。
6.町とは、連絡を取りながら協力体制を築くようにする。
 その後の協議で、正面壁周辺の正式な解禁は、暫定的ではあるが10月1日からということになった。このインフォメーションが発信される9月の時点ではまだ整備その他の準備が整っていないので、少なくとも10月1日までは正面壁周辺の立入りは控えてほしい。また、その後のインフォメーション(アプローチなど)はJFAのウェブサイト、Climbing-netなどに随時アップするので、正面壁周辺を訪れるクライマーは、これを必ずチェックの上、臨んでいただきたい。
※詳細は『ROCK&SNOW061号』クロニクル欄参照

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