御在所
*この記事は『フリークライミング 日本100岩場 東海・関西 増補改訂版』掲載の内容をもとにしています。
一の壁
藤内壁でもっとも人気の高いエリアで週末は順番待ちになることもある。フェイスクライミングが主体で長いルートでは50メートルロープが必要。プロテクションは整備されているが、クラックも多いのでナチュラルプロテクションを併用することもできる。
従来から登られている左トラバースは右トラバースとラインが交差するため、混雑するときは安全のために交差点より右トラバースは左トラバースへ、左トラバースは右トラバースへコースを変更すること。ルート名はそれぞれ左ルート、右ルートとした。
下降は終了点から左右に歩いて下りられる。
1.一の壁 2.バットレス 3.バットレス北面 4.中尾根 5.前尾根
一の壁フランケ南面
一の壁フランケ西面
前尾根
一の壁と並んで人気がある。展望も良く、藤内壁の全体を把握することができる。P7、P6は初心者には難しくエスケープすることもできる。ヴァリエーションルートが多くあり、初心者にはやさしく、中級者にはハードに楽しめる。ジャミングやナチュラルプロテクションの練習が安心してできるので積極的に使用したい。下降はヤグラのコルから前壁ルンゼを経由して裏道登山道へ下る。
P7スラブ
木立の中の明るいスラブ、ボルトが古いので要注意。
前尾根P7下部
前尾根P7藤内沢側
アウトオブサイト、アウトオブサイトvarは詳細が不明(ラインが間違っているかもしれない)。
P6
どこからでも登れてフェイス、クラック、オフウィズス、チムニーと多彩にそろっている。エスケープは北谷側がやさしい。
P6下部
前尾根
P5北谷側
P5フランケ藤内沢側
P4藤内沢側
P4北谷側
P2
中尾根
フェイスクライミングの一の壁に対して、中尾根はクラッククライミングが主体になり、P4、P3ではザックがあると苦労する。P4、P3のプロテクションはハーケンが主なのでナチュラルプロテクションがあったほうが安心である。P1は登るパーティは少ないがおもしろいのでぜひ登りたい。P4からP1まで継続すれば5ピッチの本チャンルートとして楽しめる。取付きへは、1ルンゼ右俣を登って踏み跡を右へまわりこみ、ガリーを上がるとP4の取付に着く。一の壁から15分。下降は懸垂で、4通りある。後続のクライマーがいる場合はcかdが安全。
中尾根P1・P2(オニギリ)
中尾根P3ツルム・P4展望台
中尾根P2下部フェイス
中尾根P2・2P目
中尾根P2・1P目
P3・P4北面
中尾根バットレス
白くて美しい花崗岩の磨かれたような岩壁で、中間部までがスラブで上部はフェイス。カリフォルニアドリーミングはフリーのロングルートとして、ぜひ上部までトライしたい。下降は同ルート懸垂が早い。後尾根へも下りられるがブッシュがひどい。
北面
中尾根バットレス正面下部
中尾根バットレス正面上部
うさぎの耳
藤内小屋からも近く登山道沿いにある目立つ岩塔。藤内のフリールートの中ではよく登られている。